稀に、依頼心が強く、他人が儲けさせてくれるとでも考えている人が居ますが、その様な人が商売で成功する可能性は限りなく低いでしょう。
以前、知り合いの小出版社の経営者で、WEB制作業者にカモられている人がいました。
端から見ていても、この会社の経営状態は思わしくありませんでしたが、この経営者は“自分の扱う領域ではない”からと、出版社の販売サイトの制作を業者に丸投げし、また、それだけなら想定内の行為でしたが、その後は“ちょっとした更新作業”の度に3万円を払い続けていたのでした。
しかし、私が確認したところ、その更新作業は、その会社の社員に少しでも“HTMLの記述を覚えようという意欲”があれば解決できるレベル&短時間の作業だったのであり、とても3万円の値打ちがあるとは言えない代物なのでした。
つまり、その会社は“WEB制作業者にカモられていた”訳ですが、、もしその会社の誰かが僅かな“行動力”を発揮していたならば、そうはならなかったわけです。
その“行動力の有無”は、経営におけるあらゆる面に影響を及ぼすだろうと思います。
例えば、実際の足を使った行動ということであれば、卸問屋に実際に足を運んで仕入れ取引の交渉に挑むか、それとも、ネットで検索してヒットしたネット卸に登録して仕入れるかという選択があります。
卸問屋に直接足を運ぶことにより、必ずしも(ネット卸で仕入れる場合よりも)良い取引条件に結びつくわけではありません。しかし、その様なケースは実際に存在するのであり、また、そうしないことにより、当人は“行動力”を発揮する機会を逃し、そして、良い取引条件で商品を仕入れる一つの可能性を失った、ということは言えるでしょう。
更に書けば、ネット卸に限ったとしても、もしネット卸一社だけに登録して仕入れたならば、他のネット卸にも登録していたならば得られたであろう、マージンを受け取る機会をみすみす捨ててしまうことになるわけです。
受け身な態度を取るのか、自発的に考えて行動するのか、実際に足を使うのか、その様な姿勢の有無は、ネットショップを開業した後、運営していく上で、経営状態を左右する重要な要素なのではないでしょうか。
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