ネットショップにおいては、国内メーカーの商品を取り扱いたい場合、メーカーと直接取引するケースと、卸問屋を通して取引をするケースがあります。
実際には、個人がメーカーとの直接取引を希望しても相手にされないケースが少なくないようですが、そこは実際に取引をしているケースも存在するわけで、当事者の営業力・行動力・粘り強さなどにより、その実現可能性が左右されていると言えるのでしょう。
国内の卸問屋を探す場合、電話帳で調べたり、検索エンジンでキーワードを入力して確認する方法があります。
また、各地域の伝統的な問屋街に足を運ぶことにとり、実店舗のみで商売をしている卸問屋(沢山あるそうです)を見つけることができます。そうして足を使って問屋を見て回り、取り扱いたい商品があった場合、取引に応じてくれるかどうか等の交渉をすることが可能なわけです。なお、リアル卸問屋との取引が実現した場合、実店舗が商品を仕入れる際の卸値に近い金額になる場合が多いようです。
横山町・馬喰町問屋街と五反田のTOCビル
(参考)横山町馬喰町問屋街マップ(トンヤ de サファリ)
例えば、東京であれば横山町・馬喰町問屋街が有名ですが、五反田のTOCビル(wiki)(東京卸売センター)というビル内もプチ義烏的な問屋街になっています。この東京卸売センターでは、店舗毎に卸売がされており、ファッション・雑貨・インテリア・家具他が取り扱われているとのことです。なお、この東京卸売センターは、別に“TOCバイヤーズネット”というB2Bポータル・サイトも運営しています。
また、『ザ・バイヤー2013』のシリーズ(廃刊)を出版していた大出版社が運営する、(仕入れ・問屋情報を扱うサイト)“ザ・バイヤー”で卸問屋を探すこともできます。
国内の卸問屋との取引をするメリットは、国内の実店舗・ネットショップの多くが国内の卸問屋から仕入れている実績がある、日本語が通じる、伝統的な取引の形態であること、などが挙げられます。一方、デメリットは、(当たり前のことですが)卸値に問屋のマージンが上乗せされることです。
